立憲が「目立たない」「存在感ゼロ」と批判されている
米国のトランプ政権によるベネズエラの首都攻撃とマドゥロ大統領の拘束という衝撃的なニュースで明けた2026年。思わず日本の政治に注目するのを忘れそうになるが、そうも言っていられない。こちらはこちらで激動期に入っているからだ。
高市政権の高支持率にわく自民党が、実は経済でも安全保障でも国民政党としての基盤をどんどん掘り崩しているのに、メディアの報道を通して見る政治の姿は奇妙に安定していて、漫然と「今」が続いていくかのような「ゆでガエル」状態にあるのが歯がゆい。
高市政権を脅かす存在が「見えない」ことがあるのだろう。野党第1党・立憲民主党の存在は、相変わらずメディアから「目立たない」「存在感がない」として冷笑の的になっている。野田佳彦代表自身が党の動画で「なかなかバズらないけれど」と苦笑したほどだ。
多くの国民に党の理念や政策を伝えるためには、確かに「目立つ」ことも必要だろう。ただ、現在のメディア環境のもとで「目立つ」ことばかりを狙えば、今後の立憲が目指すべき政党像から外れてしまい、かえって党の勢いをそぐことになりかねない。
今回は「目立つ」という言葉から、立憲の現在地と目指すべき方向性について書いてみたい。
「目立つ野党」には2種類ある
立憲の「目立たなさ」を論じるには、メディア的に「目立つ野党」とはどういうものか、と考えるとわかりやすい。
メディアにとって「目立つ野党」には2種類ある。一つは、政権与党たる自民党の政局に直接影響を及ぼし、同党に寄生して自らの政策を実現させようとする政党。歴史的に「保守系第三極」「ゆ党」と呼ばれた政党だ。与党入りした日本維新の会や、党首が次なる与党入りを目指しているらしい国民民主党もこの仲間である。
「ゆ党」は自民党政権が盤石な時には見向きもされないが、現在のように自民党が衆参で少数与党に転落すれば、自民党の補完勢力として急に注目が集まる。彼らも自分たちを自民党に高く売ろうとする。

