目立つ野党は自民党政権の永続に手を貸している
もう一つは、国会などで自民党を徹底して邪魔することで、政権の行方に影響力を用いる政党だ。55年体制下の社会党や共産党のような、いわゆる「万年野党」をさす。衆院に小選挙区比例代表制が導入されて以降、国会内でこうした勢力の存在感は低下しつつあるが、識者などには今も、こうした野党観を持つ人が少なくない。
彼らは政府の予算案の成立を阻止しようとしたり、内閣不信任決議案を出したりすることで「反政権」の立場をアピールするが、その目的は「時の自民党政権の打倒」の域を出ない。政権が倒れても、次に新たな自民党政権ができることを当然視し、何事もなかったかのように「政権打倒」行動を繰り返す。
これら2種類の野党は一見両極にあるようだが、根っこの部分はよく似ている。要するに「自らの政権を樹立しようとしない」「自民党に取って代わろうとしない」ということだ。結局どちらも「自民党政権の永続」に寄与している。そういう野党をメディアが「目立つ」存在に仕立てるのは、メディアも55年体制下の価値観からいまだ抜け出ていない、ということなのだろう。
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