チャンスが来た時に大きく勝負できるかがカギ

これはポーカーに限らず、投資やビジネスにおいて重要なことである。目先の結果にとらわれず、チャンスを最大限生かせるタイミングをひたすら待ち、その時が来たら迷わず勝負ができるよう、地道に自分の武器を磨き続けるしかない。もしさいの目が悪い方に転がったとしても、それまでの検証や研究は決して無駄にならないし、次のチャンスを待てばいい。ただの結果論で運がよかった悪かったと一喜一憂するだけでは決して得られないものが、得られるのである。

けむ。『ゼロから勝てるポーカー カジノオーナーが教えるテキサスホールデム』(KADOKAWA)
けむ。『ゼロから勝てるポーカー カジノオーナーが教えるテキサスホールデム』(KADOKAWA)

成功者と呼ばれる人たちは、何も特別なことをしているわけではない。愚直で地味な努力を積み重ねて、ひたすらチャンスを待って、来るべきチャンスが来た時に、大きく勝負をした者が、成功を得るのである。日本人は特に謙遜を美徳とする傾向があるゆえ、成功したのはたまたまで、運がよかっただけと言うかもしれない。しかし、この人はたまたま運がよかっただけで、自分は運が悪かったからこの結果なのだと思考停止するのは禁物だ。

普段から目先の結果だけでなく、結果を得るための期待値をいかに上げ、そして期待値が高い(と思われる)場面で、いかに勇気を振り絞って勝負をするか。成功を掴むためにも、そういった思考ができるよう、普段から癖をつけておくのが成功するための近道だろう。

この思考法を鍛えるために、最適なのがポーカーなのだ。ただの「運ゲー」などと思わず、恐ろしく多くの情報が詰まったゲームだと実感しながらプレーしてほしい。楽しいゲームとしての魅力に加え、成功を掴むために役に立つであろうことを、自信をもって伝えたい。

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