寝る前には、ビデオを見返したり、練習でコーチに言われたことを振り返ります。いただいた手紙を読むこともありますね。

試合前の24時間

最後は音楽を聞きながら、ストレッチです。

ファンキーモンキーベイビーズの「あとひとつ」は絶対に聞きます。あとはオルゴールを聞いて、心身ともにリラックス。そして眠りに就きます。

試合前日は、夜8時に寝ることを心がけています。睡眠時間は8時間くらいです。しっかり寝るようにします。

起床時間は大会の6時間前。私の試合が朝10時から始まることが多いので、だいたい4時起きです。

起きてから支度をします。メイク、ヘアセットの時間をだいたい1時間くらい見ています。

そのあと朝ごはんを食べます。運動量が多いので、胃に負担がかからず、消化のいいものを食べるようにしています。

海外遠征でも基本的にお米を食べます。栄養面は母が見てくれています。ちなみに好きな食べ物はお肉です。

朝食後、ウオーミングアップをします。会場では動けないこともあるので、必ず会場に入る前にアップをします。

基本的なベースの練習をしておきます。体を起こす運動と、突き蹴りなど、普段から行っている基礎練習を凝縮したものを。終わったら試合会場へ出発します。

金メダルへ一直線!

試合には緊張感を持って臨みますが、あまり緊張はしないタイプです。緊張しすぎて自分の演武ができない、ということもないですね。

時事通信フォト=写真

強くいられるのは、母の支えがあってのことだと思います。周囲の人の中で、母が一番厳しいんです。学生時代には「やめたいんだったら、やめなさい!」と活を入れられることもありました。

母は私の性格をよく知っているので、いつも適切なタイミングで正しい言葉をかけてくれます。

家に帰ったら、母が必ず今日あった出来事を聞いてくれる。これが自分にとって大きな心の支えになっています。

(構成=プレジデント編集部 撮影=小西健三)
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