アベノミクスによって過去最長の景気拡大を続ける日本経済。しかし、2019年10月の消費増税の影響をはじめ不安材料もある。日本経済のみならず米国経済も20年は堅調なのか主要企業の経営トップ35人に聞いてみた。
2019年最も印象に残ったニュースTOP10
2019年は5月1日の皇太子さまの新天皇としての即位、それにともなう「平成」から「令和」への改元という歴史的な出来事があった。経営トップに19年最も印象に残ったニュースをあげてもらったところ、トップ10にその改元と皇位の継承が入っている(図1参照)。
一方、相次いだ大規模自然災害が印象として残っている経営トップも多くいて、第2位に躍り出た。このことはもしかして、20年の日本経済の波乱含みを予兆しているのかもしれない。
それを端的に示しているのが図2にある日本の実質GDP(国内総生産)成長率の予想だ。18年実績の0.8%を下回る0.5%の成長を予想する経営トップが16人と断トツに多く、総じて経済成長のスローダウンを予想しているのだ。