「○○1000mg配合」ってそんなに凄いの?
前回、ねずみ講の計算式で指数を使った。指数とは、ある数字を何回かけ合わせるかを示し、2乗、3乗……と数字を大きくするときに使う。2を3回かけ合わせる場合、「2³=8」と表し、その「3」が指数である。
指数はそもそも、日常では使わないような大きな数字を日常的に使う数に変換するツールだ。たとえば、「10000000000000000」。これは億、兆の次の位である1京だが、0が多すぎてわかりにくい。そこで「1×10の1016」のようにシンプルにまとめようというのが指数の発想だ。10の16乗というのは、0が16個つくということ。10の1乗は0が1個(10)、10の2乗は0が2個(100)、10の3乗は0が3個(1000)つくというふうに覚えておくとわかりやすい。
とはいえ、「日常生活で指数を使うような大きな数字を扱うことはめったにないよ」と思うかもしれない。しかし、実は指数のなかにはコンパクトにまとめすぎたために隠れてしまっているものがある。