誰かのために自分磨きを続けていく
大切な人の笑顔と「ありがとう」という感謝の言葉は、金銭欲を、支配欲を、自己顕示欲を、物欲などを、一瞬にして消し去るほどの魅力があります。
『論語』は「君子は人の美を成す」と教えていますが、大切な人が美しい心を育んでいくために、私たちは自分を磨いていくのだと思えてなりません。
誰かが喜ぶ顔を見れば、次にやるべきこと、やらなければいけないこと、やってはいけないことがはっきりする。自分をつねに高めておかなければ、との決意に芯が通ります。
スポーツや勉強に打ち込む学生でも、初々しい社会人でも、定年退職後の人生を歩んでいる人でも、誰かを喜ばせることはできるはずです。
プロスポーツの監督は、過程よりも結果で評価されます。シビアな競争社会と自覚していますので、私は2012年の就任から毎日を全力で駆け抜けてきました。監督生活がいつ終わっても後悔しないために、自分磨きを心掛けています。
できることなら、何でもいいと思います。目の前に落ちているゴミを拾うことだって、掛け値なしに素晴らしい行為です。社会的な地位も、名誉も、学歴も、何ひとつ介在しないささやかな行為こそが、私たちの社会を明るくするでしょう。笑顔を広めていくでしょう。
人生は捨てたものではありません。
私はいつもあなたの人生を本気で応援しています。