空気が読めない人は、なぜ空気が読めないのか――。発達障害児の子を持つド根性ママさんライターがありとあらゆる疑問に体当たり。発達障害は治るのか、治らないのか。発達障害は問題児なのか。それとも秘めたる才能を持つのか。世界を動かせる子に育てる方法。

発達障害が「才能」になる魔法の教育

2017年に福井県の中学校で、担任らの厳しい叱責に耐えかねた男子中学生が自殺した。生徒は他教師から発達障害の疑いを指摘され「発達障害に詳しい医師がメンバーに入っている調査委(員会)も、生徒について『真面目で努力家だが、対人関係が器用でない一面もあった』」(読売新聞)などとした。

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生徒が課題の未提出を繰り返していたことも報道されている。愛知教育大学の「発達障害学生の理解と対応のためのミニブック(教員用)」によると「発達障害のある学生に見られやすい一般的な行動・特徴」の1つとして「提出期限や約束の時間を守れない、又は忘れてしまうことが多い」ことが挙げられる――。