高級車は見栄やステータスの象徴
東京の港区や世田谷区辺りだと、ベンツをカローラのような感覚で乗る人が多く、外車の保有率は5割に達する印象があります。
ある自営業の方が、某県の田舎の実家を引き継ぐため、世田谷区から家族で引っ越しました。そこでPTAの会合に出席した奥さんが、「周囲の視線が気になる」と言い出した。高級外車をはじめ、ブランドの洋服やバッグが目立って浮きまくっている。
住みづらい雰囲気が漂って、子どもの人間関係も心配に。そこでさっと地元にマッチする服装に切り替え、外車を売り払い、国産車に乗り換えた。周りに「溶け込む」ことで、トラブルを回避したのです。「おかげでお金がむっちゃ貯まるようになった」と、あっけらかんとしています。こだわりを捨ててしまえば、嫉妬の輪から解放されるんですね。
私はファイナンシャルプランナーとしてお金にまつわる話を多く聞いてきましたが、お金持ちは努力の過程が見えづらいのです。多くの人が「あいつはうまくやったんじゃないか」という疑惑を抱く。それが嫉妬の深層心理にある。