「地域の一員」をアピール
富裕層ほど近所付き合いには気を使います。例えば東京・杉並区に豪邸を持つご夫妻は、「町内会のゴミ拾いには必ず参加する」と言っていました。「そんなものに出る必要はない」などと、偉そうに突っ張ることは決してしない。普通のことを普通にやるように心がけていて、地域の一員として応分の義務を果たすという姿勢が明確です。
人は1人で生きるものではなく、ビジネスをやっているならお客や取引先、従業員、そして世間との円満な関係を維持しなければなりません。そう考えている人たちが、「ご近所」に背を向けるわけはないのです。
富裕層の方が大きな家を建て、新築記念のパーティーをする場合も、友人・知人ばかりではなく「町内会で理事を引き受けているので、町のみなさんもお呼びしているんですよ」などと断って、近所の人たちも招待することが多いようです。
家を新築したりリフォームが完成したりしたときに人を招く。そのこと自体は伝統的な習慣でもあり、嫉妬を招くことはないでしょう。むしろ「これからよろしくお願いします」という挨拶の意味があるので、招待した人からは好感を持たれると思います。