その翌日、日本代表は南アフリカに逆転勝利を収めた

ラグビーは「心技体」のうち、心が重要なスポーツと言われる。どんなに大きな相手に対しても、ひるまずにタックルに行かなくてならない。廣瀬は、日本のラグビーを代表する責任を背負いながらプレーする必要性を感じていたのである。

応援メッセージが紹介された翌日の南アフリカ戦。日本が世界のラグビー史に残る劇的な逆転勝利をあげたのは周知の通りだ。

そうしたカルチャーを共有するいまの日本代表選手のプレーが、報酬の多寡で左右されるとは思えない。だが、今後も世界の強豪と伍していくには、選手やスタッフの待遇改善は不可欠だ。

W杯自国開催を機にラグビー熱はかつてないほどの高まりを見せている。ファンの増加とラグビー人気の定着が、これからの強いラグビー日本代表を支える土台になるのである。

(写真=時事通信フォト)
【関連記事】
ラグビー日本代表が「憧れの存在」になれたワケ
「ラグビーW杯日本招致」世界とのタフな交渉録
タワマン「年収10倍住宅ローン」の末路
月収44万68歳の悩み"暇で暇で死にそう"