40代、50代の中高年世代は、生涯発達の過程の中で、若さが失われていくという実感とともに「このままこの仕事をしていていいのか」「この相手でよかったのか」という人生の見直しがさまざまに起こる時期でもあります。
男性も女性も、昔の恋人や若いアイドルが夢に出てくる人はけっこういるのですが、浮気願望というよりも自分の中の「若さ」について考えるからこそ、夢に出てくるのだといえます。
夢の中に異性の部下が出てくる
このように、夢は保存された情報がそのまま出る場合もあれば、いろいろな情報とミックスされて出てくる場合があります。
経営者的な立場に立つ人にとっては、仕事がうまくいくことが会社の業績だけでなく自分の生活にも直結するので、社員は家族のようなものです。大事にしながら育てなければいけないと思っていると、年齢や男女を問わず、社員の夢を見ることは多いでしょう。
たとえば、夢の中に異性の部下が出てくるような場合でも、「その部下を実は異性として意識していた」ということではなく、その部下が仕事で失敗しないか、あるいは自分がちゃんと育てていけているかが心配で夢に見てしまうケースも多いのです。「リーダーとして部下が心配なのだ」と気づくことができれば、実世界でも、親身になって指導するという具体的な行動として活かしていくこともできるでしょう。ぜひ夢を有効利用してみてください。
(構成=南雲つぐみ)