1キロあたりの単価は必ずしも一律ではない

先日、サッカーを観戦するため、住んでいる秋葉原駅から埼玉県の大宮駅まで、電車で向かいました。

埼玉は私の故郷です。乗車中にふと懐かしくなり、川口駅で途中下車し、駅前で川口名物の“太郎焼”を購入してから大宮へ向かったのですが……。大宮駅で降りた際、表示されたSuicaの残高に、どうにも違和感を覚えたのです。あれ、よくよく見ると、引き落とされている額が少ないような気が……?

秋葉原―大宮間のIC運賃は473円。ですが、このとき私は川口駅で途中下車をしていますから、運賃は少なくとも464円よりも高くなるはずです。

しかし残高を確認してみると、合計で440円しか引き落とされていません。モバイルSuicaから明細を確認してみると、秋葉原―川口、川口―大宮の運賃はともに220円。エラーではないようですが、なぜ途中下車すると運賃が安くなるのでしょうか。

カラクリを調べてみると、驚くべき事実がわかりました。

JRの運賃は営業キロメートルにより算出しており、1キロメートルあたりの単価は必ずしも一律ではないのです。

今回のケースで言うと、秋葉原―大宮の営業キロメートルは約28キロメートルで、26~30キロメートル時の運賃480円(IC時473円)が適用されます。