MARCHと日東駒専との差がなくなりつつある中での大学選びの基準

これらは私の興味関心に限ったものだが、いわゆる大学ランキングで上位に位置しない大学にも、数多くの有力な研究者が出講していることがわかるだろう。正直に言えば、あまりにも豪華な陣容に、これらの大学に通う学生がうらやましくなるレベルである……。

こういった情報を知るためには、生徒や保護者自身もアンテナの感度を高めておく必要がある。有効な手法としては、新聞の「オピニオン欄」などに投稿された学者のエッセーに頻繁に目を通すこと、あるいは、話題になっている新書を読んでいくことであろう。

駒澤大学や専修大学をはじめ、ホームページの充実している大学も多い。そして、特に若手~中堅の研究者はツイッターなどのSNSを活用している人が多いので、新聞や読書を通じて知った研究者のアカウントをフォローしてみるのもおもしろい。そこから、さらに多くの教授や講師の活動を知ることができるようになるはずだ。

冒頭でも触れたとおり、「合格しやすいか否か」という点に関して、旧来の大学間格差は有名無実化しつつある。象徴的にいうなら、「MARCHと日東駒専との差がなくなった」、あるいは「なくなりつつある」のである。

僕も生徒を指導する際には、例えば、「MARCHレベルの勉強をしていれば、日東駒専への特別な対策はいらない、といった考えは通用しない」と繰り返しアドバイスしている。これは僕が出講する予備校のチューターも同じ意見だ。

「格差の有名無実化」は、大学受験指導にかかわる者の多くが口にする、確かな実感なのである。であるならば、今こそ、われわれの脳内や社会常識に根強く残る「大学ランキング」のイメージを解体する、千載一遇のチャンスではないだろうか?

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