※本稿は、プレジデント社の家庭教育誌『プレジデントFamily』の公式メールマガジン《プレジデントFamily 中学受験部》の一部を再編集したものです。
灘、開成、筑駒「同時合格」した子の親の家庭教育とは?
一昨年の1月に灘に合格、翌2月に開成と筑波大学附属駒場(筑駒)に合格。
難関中の難関、日本のトップ中学3校にすべて合格するという奇跡の“グランドスラム”を達成した都内在住のIくん(現中学2年、13歳)。Iくんの母親(43歳)は「実は本当に机に向かうのが嫌いな子でした……」と息子の小学生低学年の頃を振り返る。小学1年から大手進学塾の早稲田アカデミーに通わせたものの、毎日たった10分で終わるような塾の宿題を「やりたくない」と泣いて嫌がるなど、かなり手を焼いたそうだ。
自ら勉強するタイプでない子の能力を見事に開花させた家庭の秘密とは何だろうか。
自身も読書家のIくんの母親は「子供を日本一の読書家に育てれば、日本一の学力がつくはず」と、息子に読書習慣ができるように働きかけたという。それも、Iくんがまだ言葉も何も理解できない0歳の頃から、一日10冊もの読み聞かせを行ってきたのだ。
「わが家のお出かけ先は図書館ばっかり(笑)。しょっちゅう通って、1回に20冊とか借りていました。私、いかにお金をかけずに最高の教育を子供に与えるかを、ずっと研究しているんです。節約することをゲームみたいに楽しんでいます。そんな私にとって中古本チェーンの『ブックオフ』は宝の山。今は手に入らない本や受験の参考書も数百円で売られていたりしますから」
『子供の科学』や分冊百科『そーなんだ!』も愛読
親の働きかけが功を奏してIくんは本好きになった。圧倒的な読書量のおかげで、中学受験でも国語の成績はまったく心配なかったという。さらに両親は、自分たちは理科が苦手で教えられないから、と小さい頃から理科の本を意識してたくさん与えた。
「塾でオススメされた『子供の科学』という雑誌も1年生から読んでいました。それとは別に購入したデアゴスティーニ社の分冊百科『そーなんだ!』シリーズも大変重宝しました」
結果的に中学受験期にはIくんは理科が一番の得意科目となったそうだ。
「読書は人生のありとあらゆる分野に役立つ魔法なので、ぜひお子さんに読書習慣を身につけてあげてほしいですね。うちの子はもともと、自分で机に向かう子ではありませんでした。だから3年生までは隣について勉強を見ていたのですが、4年生からは一人でやるようになり、なんと自分で勉強のスケジュールまで立てるようになったんです。それも、読書習慣が定着したからだと思います」
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