2つの塾に電話して「塾長さんと面談させてほしい」とお願いした
グランドスラムを成し遂げたIくんの噂を聞きつけたから、最近、Iくんの母親に対して、今後中学受験をする家庭や、受験しようか躊躇している家庭の保護者から相談されることが多くなったという。ほとんどが家庭の教育上の悩みや心配事の相談。そんなときは、「悩む時間はなるべく短くしたほうがいい」とアドバイスしているという。
「悩むのは3秒くらい、が理想かな(笑)。悩みを解決しようと思ったら情報が必要です。でも、(特に)女の人って情報がないままに延々と悩んでしまいがちですよね。一人で考え込んだり、ネットやママ友の情報に振り回されたりするくらいなら、情報を積極的に自分から取りに行くのをオススメします」
例えば、かつてIくんの母親も息子を小学校受験させるかどうかで悩んだことがあるという。でも、一人で悶々としていても結論は出ないと思い、行動を開始したそうだ。まず、小学校受験の塾を探して、そのなかで気になった2つの塾に電話して「塾長さんと面談させてほしい」とお願いしたという。
「やっぱり餅は餅屋というか、情報が欲しいなら専門家に聞くのが一番だと思うんですよ。あと、ここも大きなポイントなのですが、面談はあえて“有料”でお願いしたんです。どちらの塾もお金はいらないと言われたんですけど、それでも払わせてくれと言って、支払いました。金額は私が出せる範囲で考えて、確か1時間5000円ぐらいを提示したと思います」
なぜ、小学校受験するの辞める決断をしたのか?
そこまですると、たいてい、どこも面談してくれる。実際、頼んだ両方の塾からOKが出た。
「お金を払うことで、向こうも営業トーク以上のことを話そうとしてくれますし、何よりこちらが本気になれるんです。せっかくお金を払ったんだからと、しっかり質問内容を考えていくんですよ。自分の時間をモノにしようと思うなら、お金はケチらないほうがいいと思います」
結局2人から話を聞いて、小学校受験はやめた。まず塾代からして費用が予算オーバーだったことと、国立小学校の受験では試験のほかに抽選で結果が左右される場合があることがどうしても納得できなかったからだという。
「でも、自分で話を聞いて情報を集めたから、決めることができました。あれだけ悩んでいたのが嘘みたいにスーッとして、ああ、やっぱり早めに行動して良かったって思いました。今、中学受験や子育てなどで悩んでいるとしたら、やっぱり即行動しかないと思います。長くてストレスフルな中学受験生活ですけど、『悩んだら即行動』を鉄則に、親子で力強く進んでいってほしいなと思います」
※本稿は、公式メールマガジン《プレジデントFamily 中学受験部》の一部を再編集したものです。続きはメールマガジンで配信します。これから購読いただいても、本稿で紹介したIくんの母親のエピソード(全4回)をすべてお読みいただけます。
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