(4)ストレス対策を講じよう

社員のストレスは、まずい事態になりかねない職場内の他のあらゆる問題の前兆だ。社員は往々にして、より少ない資源とより短い時間で、より多くのことを達成するよう求められる。いじめ、いやがらせ、思いやりのなさ、融通のきかない勤務時間、それに家庭生活より仕事を選ぶことをたびたび余儀なくされることは、すべてストレスの原因になる。

組織がこれらの問題に取り組むための1つの方法は、会社が社員の幸福に気を配っていることが社員に伝わるよう、家庭生活に配慮した勤務時間や充実した健康保険、それに幅広い社員サービスを提供して「もらう前に与える」文化を導入することだ。

もう1つの対策は、マネジャーのおごりで昼食(そこでは仕事の話はしないこと)に招待するとか、無料の映画チケットを渡すなどの褒美で部下を感激させる権限をマネジャーに与えることだ。そのような褒美は、ストレスから解放される時間を与えるだけでなく、忠誠心を生み出してもくれる。

(5)上級幹部とのつながりを堅固なものにしよう

最下級の社員は、自分の組織が成功して、自分の仕事と将来が保証されるかどうかを知りたがるものだと、ブランハムは断言している。それに関連して、社員は自分たちのリーダーについて3つ疑問を抱いている。「彼らはこの船を成功に導くだろうか」「彼らが言葉どおりに行動すると信用してもよいだろうか」「彼らは私を信用し、信頼してくれているだろうか」。

これらの問題に対処するため、リーダーは明確なビジョン、成功可能な計画、そしてそれを達成する社員の能力に対する信頼を示すことで社員の信頼を勝ち取らねばならないとブランハムは言う。さらに、言葉を行動で裏づけることが必要不可欠だ。

(翻訳=ディプロマット)