嫌われるのは、その人の都合に合わないだけ

仕事をしていくなかで、嫌いな人にも出会うし、反対に嫌われることもあります。でも、「あいつの足を引っ張ってやろう」と思うことはありません。それはただの時間の無駄ですから。

『ストロング本能 人生を後悔しない「自分だけのものさし」』(青木 真也著・KADOKAWA刊)

ただ単純に、僕の「嫌い」という定義は「価値観が違う」ということです。そのため、価値観が違う人から仕事が来ることは、ほぼありません。だから、仕事をくれる人に対して誠心誠意やっているだけで、そこに信頼関係が生まれます。

SNSなどを使えば似たような価値観の人を探せる時代です。よって、自分が無理してストレスにまみれるのではなく、「何か合わない」と思った時点で切り捨てて次に行けばいい。

つまり、嫌われていいのです。人が誰かを嫌うのに、理由なんかありません。多くの人は世の中を自己都合で推し進めようとしているので、嫌われるのは、シンプルに考えて、その人の都合に合わなかっただけなのです。

「何で嫌われるんだろう」というのは、単なる被害妄想。つまり、まったく気にしなくていいことなのです。

「嫌われたらどうしよう」と心配する人は、目の前に見えている5人が世界のすべてであるように思いがちです。5人に嫌われたら、世界中のみんなから嫌われているように感じてしまう。

人間関係は「グレー」でいい

でも、そんなことはありません。あたりまえですが、世界にはその5人以外の人間のほうが多いのです。この世は、突き詰めれば突き詰めるほど、誰が正しい、誰が間違っているなどはありません。

嫌われるのだって、しょうがないこと。「正解がない」ということを知るだけで、「別に嫌われてもいいや」と思えます。

反対に、正解を求めようとしたり、自分の正義を相手に押し付けようとすると、絶対にトラブルになります。正解はトラブルを生む。だから、はっきりさせないことが実は大事だったりするのです。

人間関係はつねに「グレー」くらいで大丈夫と覚えておくといいことがあるかもしれません。

(写真=Avalon/時事通信フォト)
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