転職を成功に繋げる秘訣

う~む、なるほど。何度も転職を経験し、そのたびにキャリアアップ、収入アップを実現してきたGさんだからこそ言える話ばかりである。

結局Gさんには「ステップアップしなくちゃ!」みたいな焦りが一切なく、「その時々の最適解が転職だった」ということで建設的に進路を選択していることがよくわかる。A2で出てきた「人間関係」の面については、これだけ多くの転職を経験した彼でもそんな配慮をしていたのか! と驚くとともに、やはり「私にはできない」と暗澹たる気持ちになるが……。

さらに、何度も転職できる人は以下の優れた点があると感じている。

【1】「立つ鳥、跡を濁さず」を徹底している
【2】面接を毎回通過できている

だいたい、転職というものは業種が同じか、職種が同じ会社に移るもの。となれば、共通の知り合いも多いわけだから、業界に悪評が立っていたりしたらなかなか転職などできないだろう。実際、Gさんに関しては悪い評判を一切聞かないし、毎回、円満に転職を成功させている。つまり【1】を徹底しているのだ。

「転職35歳限界説」は本当か

【2】についてだが、かつて「転職35歳限界説」というものがあった。35歳を過ぎたら職業人としての成長も鈍化し、アタマもかたくなってくる。さらなるキャリアアップはなかなか望めなくなるので、35歳になるまでに転職は済ませておきましょう……といった言説のことである。

しかし、Gさんは35歳を過ぎても転職を成功させている。完全に「35歳限界説」を覆す転職を何回も実現してきたわけだが、それは彼がキャリアを誠実に積み重ねているからに他ならない。そして、これまで属してきたいくつもの会社で得たものを確実に自身の血や肉としてきた。そのような姿勢が、人懐っこい人柄と合わせて面接でも評価されたであろうことは、想像に難くない。