年齢を重ねると増えてくる体の変調。突然のそのとき、どこの病院に行き、どんな医師を訪ねるべきなのか。9つのポイントで検証した。第5回は「神の手vs地元の赤ひげ」――。

※本稿は、「プレジデント」(2018年12月31日号)の掲載記事を再編集したものです

こんなに違う日本の開業医と欧米の「家庭医」

山本周五郎が小説で描いた『赤ひげ診療譚』の昔から、日本には高度な医学教育を受けた専門医があえて野に下り、病に苦しむ庶民を助けるという伝統がありました。今でも医学部で専門医教育を受けた医師たちの多くが、大病院の医師ではなく町の一般医として開業しています。元は心臓病が専門でも、開業後は風邪でも胃腸炎でも何でも診ますというスタイルです。