「転職しなくていい」という前提は大事

【黒田】転職後はすぐなじめました?

【白井】大体1週間ぐらいで……。

【青野】早い!

【白井】入ったときはなるべく空気を読まない、新参者キャラを演じるようにしているんです。会社のやり方に違和感があれば、笑いながら「それおかしくないですか?」ってツッコむ。うまくいけば同意してもらえて、ストレスを抱えずにすむので。

【青野】破壊は転職者へのニーズのひとつなのかもしれないですしね。

【黒田】あと、転職が成功かどうか、すぐにはわからないじゃないですか。私は、2年経って次の転職を考えてなければ成功だと思ってます。今は前職より給料は下がったけど、仕事の内容に不満はないから問題ないのかなと。

【白井】2年……。少し長いかも。

【黒田】ただ、転職がすべてではない。転職しないという選択肢もある。

【白井】うん。「しなくていい」という前提は大事ですよね。転職活動を始めたとしても、必ずしも転職する必要はない。転職市場に1度自分を放流させてみて、自分の価値を知るのもいい。

【青野】1度、「転職しよう」と思ったことに価値があるんじゃないですか。

【黒田】そうですね。……でもすいません、前言撤回していいですか? やっぱり、生涯ひとつの会社だけというのは怖いです!

(撮影=的野弘路 写真=iStock.com)
【関連記事】
「役員級と課長止まり」言動と服装の違い
"口を割らない社員"を会社は最後まで守る
会社が絶対手放さない、優秀人材6タイプ
仕事が楽しくない40代が抱く不安の正体
退社時間を意識できない"過労社会"の異常