そのほか、「長期優良リフォーム補助金」では、耐震性・省エネルギー性に優れた「長期優良住宅」にリフォームすれば、最大250万円受け取ることができます。長期優良住宅の認定条件は、劣化しづらい構造躯体になっていることなど複数あって多少ハードルが高いですが、その分資産価値が落ちづらく、将来的に転売しやすくなる可能性もあるため、検討する価値はあるでしょう。「住宅ストック循環支援事業補助金」は若年層の中古住宅購入を促進する制度。40歳未満で中古住宅を購入し、耐震改修などのリフォームをすると、最大65万円の補助金が出ます。

なお、これらの補助金は、申請者が個人か法人か、住宅が戸建てか集合住宅かなどによって、満たすべき条件が細かく定められています。基本的にリフォーム事業者を通して申請するので、補助金に詳しい業者を選ぶのも重要です。

▼住宅購入時「すまい給付金」の申請でもらえるお金は30万円(※)

家を買うとき、少しでも出費を減らす補助はある?

消費税は3年前8%に、2019年には10%に引き上げられる予定。増税で住宅に対する消費が冷え込まないよう、国が実施しているのが「すまい給付金」です。一定年収以下の人が家を買う場合に、補助金が出る制度で、住宅は新築・中古を問いません。

消費税増税を背景につくられたので、消費税率によって年収と補助金の上限は変わります。消費税率8%のときは、年収の目安が510万円以下の人を対象として、最大30万円。10%のときは、年収の目安が775万円以下の人に、最大50万円給付。年収の目安は扶養家族の有無で異なりますが、自分が該当するか、いくら給付を受けられるかは、国土交通省のHPでシミュレーションできます。

給付対象となる住宅の条件は「床面積が50平方メートル以上」「第三者機関の検査を受けている」「消費税課税対象」の3つ。住宅の補助金は物件条件が厳しいものが多いのですが、すまい給付金は比較的多くの物件が対象になるのが魅力だといえます。

ただし、住宅ローンを組まずに現金で家を買う場合、50歳未満の人は給付対象外です。

住宅の引き渡しから1年3カ月以内は申請できますので、該当する方はお忘れなく。

(※)消費税率8%のときは、年収の目安が510万円以下の人。