▼フラット35を選べば、払わなくていいお金が800万円(※)

金利が低いいま、住宅ローンはどれを選ぶ?

超低金利時代、住宅ローンの金利は今後上がることはあっても、下がる可能性はほぼありません。新規で借りたり、借り換えたりするなら「長期固定金利」がベター。

長期固定金利といえば、公的な住宅ローン「フラット35」が代表格です。金融機関より金利が低いうえ、ほかにはないメリットがいくつかあります。そのひとつが、住宅ローンを返済中に転勤などで途中から人に貸すことになっても、お咎めがないこと。

金融機関の住宅ローンだと返済中に人に貸すのは不可(やむをえない理由の場合、可能なケースもあり)で、通常、残高の一括返済を求められます。できなければ「賃貸ローン」に借り換えることになりますが、こちらは住宅ローンより金利が高く、4%以上もザラ。

今後25年で2000万円を返す予定で、フラット35(金利1.06%・現時点の最低水準)と、賃貸ローン(金利4%)を比較してみましょう。返済総額は賃貸ローンのほうが800万円ほど高くなり、月々の返済も3万円近くアップしてしまいます。

人生、何が起こるかわかりません。将来賃貸に出す可能性がある人もない人も、最初からフラット35にしておけば安心なのです。

金利などの数字は、2017年5月7日現在。
(※)2000万円の残高を25年で返済する場合。賃貸ローンと比べて。

長嶋 修(ながしま・おさむ)
不動産コンサルタント
個人向け不動産コンサルティング会社・さくら事務所会長。マイホーム購入・不動産投資など不動産購入のノウハウを解説。業界・政策への提言も行う。
 
(構成=元山夏香)
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