格安のすみかを求めて難民は「聖地」に集まる

JR蒲田駅、午後7時。夜の改札を抜け、帰宅で駅に向かう急ぎ足の会社員たちの流れに逆らうようにして進むと、繁華街の一角の雑居ビルの4階に、目指すネットカフェはあった。

「ワーキングプア」と呼ばれる人たちの実態を調べるために、最初に訪れたのが東京・大田区。蒲田駅周辺には都内の相場より破格に安いネットカフェが集中し、すみかのない人たちが多く集まる場所として知られている。彼らは蒲田を、「ネットカフェの聖地」と言う。

エレベータが一階に着くたび、大きなバッグや鞄を持った若者や中高年が次々と吸い込まれていく。