四六時中メディアが追いかけて来る生活

私も、それぐらい返してしまえばいいのにとは思うが、週刊誌が大騒ぎしている最中に、男性と会ってカネを返せば、やはり借りていたのに、今頃になって返すとはと、火に油を注ぎかねない。

百歩譲って、彼女の側に多少の非があったとしても、夫に死なれ女手一つで息子を育ててきた女性に石を投げられるのだろうか。

母子の過ちといえるものは、ただそれだけである。夫の自殺や、嫁ぎ先の宗教問題まで次々に暴かれ、質問に答えないのはお前が悪いと、四六時中メディアが追いかけて来る生活は、母子の結びつきをさらに強めたこと、想像に難くない。

私が推測するに、眞子さんとも相談し話し合った末、弁護士資格を取るために留学すると決めたのではないか。秋篠宮夫妻には相談しないで決めたと批判されるが、圭さんはもともとそうした考えだったといわれているし、人生の重大事は、自分で決断するのが20代半ば過ぎの真っ当な青年ではないのか。

これはまごうことなき「至上の愛」ではないか

主のいないマンションに、汚物を投げ入れるようなことがもしあったとしたら、それは、内容のなさをオーバーなタイトルで隠し、それを見た心無い人間が、中身も読まずに、小室母子はけしからんと思い違いをして、軽はずみな行動に出たのではないか。

そうだとすれば、メディアの責任は重い。

週刊誌のセンセーショナルな記事からも、大学生活をエンジョイし、学業に励む圭さんの姿が透けて見えてくる。彼には今の若者が見失ってしまった「たくましさ」と「すがすがしさ」があると思う。

これだけいわれのないバッシングを受けても、自分の道を信じて歩む、そんな姿勢に眞子さんも好意を持たれたのではないだろうか。

婚約延期が発表されてから8カ月がたつが、嵐のようなバッシングに耐え、2人が愛を貫こうとしているのなら、これはまごうことなき「至上の愛」であろう。

男親なら娘の幸せを願わないわけはない。私にも一人娘がいる。嫁に行く日が来なければいいとは思いつつ、早く幸せをつかんでもらいたいと願う複雑な父心。

娘・眞子さんの晴れ姿を見て、思い切り泣こうではないですか、秋篠宮さま。

(写真=時事通信フォト)
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