日本経済はこれからどうなるのか。そして、その先行きは私たちの家計にどんな影響を与えるのか。2人の有識者が4つのテーマについて徹底解説する。第3回は「不動産」について――。

▼15年後には3割が空き家になり、不動産相場は暴落する

家は買わずに済むのであれば、買わないほうがいい

地価の上昇、低金利で活況な不動産市場。東京オリンピックを前に失速するという見方もあるが実際はどうなのか。

「買わずに済むのであれば、買わないほうがいいでしょう。貸す側は当然『今なら住宅ローンが低金利で借りやすい』『今のうちに買ったほうが得』と煽るでしょう。でも、冷静に考えたいのは今の住宅価格はこうした“借りやすい状況”を前提に決まっているということ。今後、金利が上がり、住宅ローンを組みづらくなれば、必然的に住宅価格も下がることが予想されます」(経済評論家の山崎元氏)

また、少子高齢化にともなう人口減少は不動産投資には逆風だという。

「全国で増え続ける空き家が社会問題になっているように、今後ますます、住宅は余る」(山崎氏)