交際費7万、ブランド品5万、タクシー代5万……
教育費以外も高額です。月7.3万円の「交際費」は、セミナー参加に関連したものが大半でした。異業種交流を深め、人生や仕事の幅を広げようと、飲食付きの懇親会にもまめに顔を出しています。
食費は月10万円。さらに昼食代や外食費を含めると月12.4万円です。健康・体力維持の意識が高く食材に細心の注意を使うあまり、購入する食品や総菜も高額になってしまうそうです。それでも一人暮らしとしては使い過ぎです。
▼ストレス発散のスマホゲームで課金は毎月数万円
こうなると一事が万事です。黒川さんは一貫した高コスト体質だといえます。例えば、被服費は月5.1万円。「人は外見が9割」という考えで、毎月、何かしら高級ブランド品のアイテムを購入しています。
交際範囲の広さゆえにあまり社名を聞いたことのない外資系生命保険会社の生命保険に、保障内容をよく把握しないまま加入していました。生命保険料は月4.8万円です。
毎晩のようにお付き合いの懇親会があり、帰宅が深夜になれば、電車に乗るのが面倒くさくなり、タクシーで帰ります。交通費はチリも積もって月4.8万円ということでした。
また、仕事のストレス発散でネットゲームに熱中しています。スマホやタブレットなどの通信費にはゲーム課金も加わって月5.2万円になっていました。
このようにして約78万円の手取り月収をすっかり使い果たし、さらに毎月7万円近くの大赤字が発生している状態です。マイホームの頭金ができないのは無理もありません。支出の内容が分かったので、黒川さんの希望通りに、必要最低限まで支出を削減すべく、その方法を検討し、実践していくことにしました。