お酒が好きな人にとって、お酒は日々の大切な楽しみですが、飲みすぎて体を壊してしまっては元も子もありません。この際、お酒を「百薬の長」にすべく、適度な飲酒を心がけて、健康を高めるキッカケにされてはいかがでしょう。
健康を高めるには「行動」が大切
私が救急の現場で臨床に従事しながら、オンライン健康相談「first call」の企画に従事しているのは、健康を高めるためには、医療機関での「検査や投薬」だけでなく、普段どのように生活を送ればよいのかといった「行動」が大切なことを痛感しているからです。
このコラムでは、普段病院で患者さんにはなかなかお伝えできない、ちょっとしたことだけれども実は大切な、「行動」に焦点を当てて、科学的なエビデンスをもとに皆さんの疑問にお答えしていきます。個別に医師に聞いてみたい事がありましたら、「first call」でも気軽にご相談ください。
【参考文献】
※1 Di Castelnuovo A, Costanzo S, Bagnardi V, Donati MB, Iacoviello L, de Gaetano G. Alcohol dosing and total mortality in men and women: an updated meta-analysis of 34 prospective studies. Arch Intern Med. 2006 Dec 11-25;166(22):2437-45.
※2 厚生労働省 健康日本21(アルコール)より
※3 Stickley A, Koyanagi A, Koposov R, McKee M, Murphy A, Ruchkin V. Binge drinking and eating problems in Russian adolescents. Alcohol Clin Exp Res. 2015 Mar;39(3):540-7.
※4 Mukamal KJ, Maclure M, Muller JE, Mittleman MA. Binge drinking and mortality after acute myocardial infarction.
オンライン健康相談「first call」相談医
医師/聖路加国際病院救急部/東京慈恵会医科大学分子疫学研究部。2007年東京慈恵会医科大学入学後、世界保健機関(WHO)ジュネーブ本部インターンなどの経験を経て、13年より聖路加国際病院に入職。14年度、聖路加国際病院ベストレジデント。現在は、聖路加国際病院・救急部医師として臨床に従事する一方、東京慈恵会医科大学分子疫学研究部にて研究を行う。15年にMediplat(現メドピアグループ)の設立に参画し、オンライン健康相談サービス「first call」の企画・運営も行っている。