アベノミクスの柱である「異次元の金融緩和」の終わらせ方が焦点になりつつある。経済を吹かせるために日銀は400兆円の国債を抱え込むことになったが、その負債は将来返せるのだろうか。元日銀マンで民進党代表の大塚耕平参院議員は「異次元の金融緩和は失敗だった」と語る。野党として掲げる経済政策の中身とは――。(後編、全2回)

※インタビューは2月27日に行った。取材後、民進党は3月30日の両院議員総会、4月1日の全国幹事会で新党結党の方針を決定。現在、希望の党の元民進党議員を中心に、新党結党に向けて動いている。

民主主義を重視する勢力と軽視する勢力

【塩田潮】困難な課題を抱える民進党で代表を引き受けたのは、3党連携を進めて政権交代可能な野党の大きな固まりをつくるためということですが、何が一番厚い壁ですか。