ドラフト1位が堕ちてしまう理由

一流になるか、二流に終わるかの分岐点は、第1に学び続ける姿勢にあります。学び続けなければ成長はありません。

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プロ野球のドラフトで1位指名されて鳴り物入りで入団しても芽が出ない選手はいます。一方、育成枠で入ってレギュラーで活躍しているプレーヤーもいる。ビジネスマンは学び続ける姿勢を持てば一流になれる可能性は十分にあるのです。

学びとともに最近重要になっているのが、その人の存在そのもの、「being」です。以前は人を評価するのにどんな大学を出て、何の資格を持っているかという「having」が重視されていました。それが「performance」になり、いやプロセスを見なくてはダメだと「doing」に移り、いまはbeingの重要性が認識されるようになりました。

苦笑いを浮かべるのはもってのほか

beingは、この人といると「元気が出る」「癒やされる」「周りが影響を受ける」など人物が絶対的な評価で判断される要素。

この評価は評価項目としては表現できません。でも重要なプロジェクトにはbeingで評価された人が入っているケースが多い。最近は評価項目の中に「人望」を採用している著名メーカーもあるくらいです。

だから最近の若手社員に多い傾向ですが、何を言っても反応が薄く、叱ると黙ってしまう、あるいは言葉ではNOを言わない代わりに苦笑いを浮かべるなどは、もってのほか。それでいくら実務能力があったとしても、人を惹きつける力や周りに与える影響がなければ、いい人材とはいえない時代なのです。