意欲ある高学歴女性が管理職にならないのは「社会の損失」

その原因として、結婚や出産などのライフイベントを経て、物理的に家庭の事情で時間に制約ができる女性が増えることが理由として考えられます。

しかし、前述した通り、自分の能力やスキルを活かしたいという気持ちは、結婚や出産などのライフイベントを経てもほとんど変わりません。このことからは、短時間勤務などを取得する女性であっても、難易度の高い仕事や成長につながる仕事を与えることができれば、より活躍できる女性は増えるという仮説が十分立てられるのではないでしょうか。その実現のためには、長時間労働を前提とした仕事のやり方を見直すことはもちろんのこと、テレワークといったツールを使うことも有効になります。

組織の働き方が変わり、時間の制約があっても、難易度の高い仕事などに挑戦できる環境が整うことによって、子育てを理由に管理職を諦めていた女性の中で、管理職を希望する女性が出てくるのではないでしょうか。

▼最後に

意欲の高い高学歴女性が多く存在しているにも関わらず、管理職など責任あるポジションで活躍できる機会が乏しいことは、日本社会全体にとって大きな損失になっているのではないでしょうか。

管理職になる女性が少ない理由について、個々の女性を見れば様々な事情があるのも事実ですが、前述した女性の現状を踏まえれば、(男女の差なく)経験や能力開発につながる機会を多く与え、女性の意欲を十分に活かせる環境づくりが重要だと感じます。長い目で見れば、機会が与えられる女性が増えることで、管理職として活躍できる女性も自然と増えていくと考えます。

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