人を見た目だけで判断する方法
人を見た目で判断してはいけない。そう言われますが、本当でしょうか。「内面が大事」と言っても、人の本当の心のうちは誰にもわかりません。
「顔色を窺う」という言葉がありますが、特に日本人のコミュニケーションに、表情はとても大切です。表情についてアメリカの心理学のテキストでは「読み取ることがとても難しい」とされています。しかし、日本人は非常に目が発達しており、一瞬の表情から相手の考えや気持ちを判断するのです。たとえば一瞬見せる嫌な顔の1つが、眉尻をピクッと動かす表情。眉の周りの筋肉「皺眉筋(しゅうびきん)」の動きは日本人がとても注意している部分で、とくに女性はそこから気持ちを見抜く人が多い。また、もう1つが口元の「表情筋」の動き。怒りを表すときは唇が前に尖り、恐れや不安を感じたときは、口角が下がって「への字」になります。口は言葉以上に「物を言う」のです。
日本人は「表情から得る情報量」が多い
アメリカでは、「表情筋はコントロール可能だが、皺眉筋は難しい」と言われています。しかし、日本人は目を細めたり、見開いたり、皺眉筋をコントロールしています。いい例が顔文字です。海外の顔文字では、スマイル「:-)」は口の形だけで表現されます。一方で、日本の顔文字「(^-^)」では目の形が重要になるなど多彩です。LINEが日本でこれだけ流行したのも、日本人は「表情から得る情報量」が多いので、スタンプが有用だったのが理由の1つです。
できる人ほど表情をうまくコントロールして印象付けるのに利用したり、表情から相手を見抜くことに長けています。今はLINEで仕事のやり取りをするとしてもビジネスライクなものが多いかもしれませんが、いずれスタンプ使いがビジネススキルになるかもしれませんね。