独創的なアイデアを話し合うのは「時間のムダ」

誰もが、人前で堂々と話せるようになりたいと考えるもの。どうしてもアイデアがひねり出せない、自分でも話す内容が薄いと思っているときでも、自信満々に話すことができないだろうか――そう考えたことがある人も多いでしょう。上役に説明をしなければいけない会議の席、また部下に質問を投げかけられたときなど、時にアイデアがなくても乗り越えなくてはいけないシチュエーションがあります。

では、どうすればノーアイデアでも堂々と意見を述べられるのでしょうか。

まず、そもそも本当に「いいアイデア」と言えるものは、ほとんどない、という認識を持つことから始めましょう。アイデアには新規性や独創性は大切ですが、それだけでは他人に伝えられるものにはなりません。説得性を加えることで、他人が納得できるアイデアになります。

もっと直接的に言えば、自分だけではなく、上司や部下、クライアントに「いいアイデアだ」と思わせるには、自分のオリジナリティではなく、「権威付け」されている必要があります。

たとえば新商品について、先行する大手企業はこうしている。類似するあのヒット商品と同じポイントがある。新聞やテレビで話題だ。そんな納得する理由や、売れる根拠がある。それが、会社が求める「いいアイデア」なのです。