課題の洗い出し完了。いざ征くは都議選

昨年の東京都知事選挙から10カ月が過ぎ、7月には東京都議会議員選挙という大きな戦が控えています。一度これまでの歩みを振り返り、次のステップに踏み出す整理をするのにちょうどよいタイミングです。これまで何ができて、何ができていないのか、そしてどのような人材を求めて都議選に挑むのかをお話ししたいと思います。

私は「東京大改革」の課題として、大きく3つを考えています。

まず1つ目は「セーフシティ」。首都東京で、安心、安全、健康に暮らすためには、何が必要なのか。たとえば今後人口が減少していく日本では、全国的に空き家、空き店舗が増え、治安悪化や防災面で問題になっていきます。東京都でもすでに増加しつつある空き家、空き店舗の有効活用について対策を練っています。

また、東京の空から電線をなくし、地中に埋める対策も進行中です。青空に張り巡らされる電線、電信柱は美観を損なうデメリットだけでなく、巨大地震が起こった際に道路や建物に倒れこむ危険性もあり、早急に対策しなければなりません。ヨーロッパの都市部ではほぼ100%地中化されている電線ですが、日本ではまだまだです。オリンピックに向けて訪日客が増える東京から率先して、都民への普及啓発や区市町村に対する支援を行っています。

2つ目は「ダイバーシティ」です。誰もが東京でいきいきと生活、活躍できることを目指す、ということです。代表的案件である待機児童問題は、都知事就任後真っ先に取り組んだ課題で、9月に補正予算も組んで保育所等の整備や人材確保に取り組んでいます。

3つ目は「スマートシティ」。東京が世界に開かれた環境先進都市、国際金融・経済都市となることを目指し、例えば家庭での省エネ促進のため、白熱電球とLED電球の無償交換などを進めます。