加えて、「オリンピック・パラリンピック」「都庁、都議会改革」も課題として掲げています。都政に関する情報を透明化する仕組みや、日本の働き方改革におけるモデルケースを目指し、職員の20時完全退庁を実施したり、職員の育児や介護に対する管理職の理解を進めたりするほか、テレワーク導入の検討も現在進行中です。

これからの数年かけて改革していく課題の洗い出しを行い、下地を整えてきた10カ月間でした。課題が見えてきた次は、実際の改革の担い手としての片翼をグレードアップする作業です。

どんなに大声で号令をかけても、理念を理解して共感し、率先して動いてくれる同志がいなければ改革は進みません。二元代表制の片翼として期待する人物像は、未来を見通せる能力、「フューチャールッキング」の視点を持つ人材です。

未来の東京をつくっていくわけですから、過去ばかり見て、既得権益にしがみつこうとするような人材はいりません。東京都民にとって今後必要となるものを見越し、それに必要な政策をつくる能力を持つ人。現状に文句をつけるだけではなく、より建設的な注文を出せる人を必要としています。

技術革新についても理解が必要です。今、金融は大きく変わろうとしていますが、AIやフィンテックなどについて理解できる人でないと、都議会でも議論になりません。同様に、数字が読める能力も必要です。東アジアナンバーワンの国際金融都市を目指そうというのに、それができなくてどうするんだ、ですよね。

国際性も大切です。単に「海外旅行が好きです」というような表面的なことではなく、より深く海外との折衝を行える人物です。各国の代表と交友関係を築き、必要とあらば「海外VS日本」という場面でも、きちんと相手の言うことを理解し、意見を述べられる人物が欲しいものです。

世界は今、米国のトランプ政権や英国のEU離脱、北朝鮮問題、難民問題など様々な難問を抱えています。技術革新も目覚ましく、これまでにない世が訪れようとしています。こういう混沌とした時期こそ、実はチャンスでもあると私は思っています。平時はもちろん、有事に力を発揮できる人が活躍できる時代です。都議会にイエスマンは不要です。本気の仲間と新しい都政をつくりたいのです。