文章は上手でも、そこに真実や誠実さがないと、やはり相手の心にまでは届かないものです。美文でなくとも、思想的な深みや内面を感じさせる文章であれば、きちんと相手に届く。『韓非子』に「巧詐は拙誠に如かず(巧みに人をだますことは、拙くても誠意を示すことにかなわない)」とあります。言葉を換えれば、誠実で品性や徳の備わった人でなければ、読む人の心に響く文章は書けないということです。
思想や深みや内面を感じさせる文章であれば美文でなくとも相手に届く
けれども、品性や徳というのは生き方ですから、一朝一夕で身につくものではありません。ですから、いい文章を書けるようになるには、まず本をたくさん読んで教養を深めるところから始めたらいいと思います。
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(山口雅之=構成 芳地博之=撮影)

