中学受験率 文京区45% 港区38% 千代田区38%
そろそろ中学受験のシーズンになってきました。以前に比して、国立や私立の中学校に進学する生徒は多くなっていることでしょう。
国・私立中学校の生徒数は、1990年では23.8万人でしたが、2016年現在では27.2万人となっています。学校数も、同じ期間にかけて647校から849校に増えています(文科省『学校基本調査』)。少子化傾向にかかわらず、生徒数・学校数ともに増えているわけです。
中学受験は都市部ではかなり広がっており、大都市の東京では、今となっては中学生の4人に1人が国・私立校の生徒です。昨年春の統計によると、都内の公立小学校卒業生の17.4%が国・私立中学に進学しています。
なお、都内の地域別にみるともっとスゴい値が出てきます。都内の市区町村別に国・私立中学進学率を計算し、マップにすると図1のようになります。大都市・東京の中学受験地図です。
東高西低の模様で、都心の区部で中学受験は広がりを見せています。濃い色は3割を超えるエリアですが、見事に固まっていますね。予想はしていましたが、こうも明瞭な地域性があることに驚きます。
トップは文京区の44.9%、2位は港区の38.4%、3位は千代田区の37.8%となっています。これらの区では、地元の小学校卒業生の4割が国・私立中学に進学すると。スゴいですねえ。わが子を受験勉強に集中させるため、夏休みの宿題を代行業者に外注する家庭も少なくないのではないでしょうか。