新卒学生の希望者が殺到

――人材について伺います。人材をどう確保していくかということも農業生産法人にとっての課題の一つになるかと思います。どういう人が農業に向いていると考えていらっしゃいますか。

【秋竹】私たちの場合、はじめのうちはどんな人が向いているかというよりも、とにかくうちに来てくれる人。当時、農業をやろうという人は少なかったので、中途採用で来てくれる人なら誰でも歓迎でした。それで県の就職支援センターを通じたマッチングに参加したりしましたが、これという人にはなかなか巡り会えませんでした。7、8年くらい前でしょうか、新卒の大学生が興味を持ってくれるようになったのは。

――新卒採用を始められた。

【秋竹】そうです。一昨年からは、一般の合同会社説明会に参加しています。和歌山市内の説明会では、参加企業およそ50ブースのなかで最も多くの希望者が私たちのブースを訪れてくれました。大阪の説明会でもたくさん来てくれます。以前と比べると、何か不思議なことが起きている感じです。ここ2、3年は大学生を中心に4、5人ずつ採用していて、千葉大や三重大、和歌山大、愛媛大などの国立大学からも人を採用できるようになりました。

――希望者が増えてきた今は、早和果樹園として必要な人材を、どのような基準で採用しているのでしょうか。

【秋竹】うちに興味を持ってくれる学生には、こう話しています。「安定を求めるなら、うちに来ないほうがいい。小さな会社だし、給料も高くない。でも、成長への意欲が強いなら、自分の力を目一杯試して、伸ばしていける楽しみはあるよ」と。安定よりも、伸びたいという気持ちがある人に来て欲しいですね。それとやはり、性格のいい人。ちゃんとコミュニケーションが取れる人が欲しい、というのはあります。