悲しいかな、希望と現実はかなり隔たっている

当然ですが、女性は結婚相手の条件として年収を重視する傾向にあります。明治安田生活福祉研究所の調査によると、30代の未婚女性の7割近くが年収400万以上、3割が年収500万以上の男性を希望しています。では、それに適う男性はどれくらいいるか。図2は、同じ30代の未婚男性の年収分布と照らし合わせたものです。

悲しいかな、希望と現実はかなり隔たっています。女性の7割近くが年収400万超の男性を望んでいますが、候補の男性の中でその稼ぎがあるのは3割弱しかいません。多いのは年収300万未満の男性ですが、それでよしとする女性はたった1割しかいない。

なるほど、男性では年収と未婚率がきれいにリンクするはずです。上図のようなミスマッチをいかにして摺り合わせるかが、婚活業者の腕の見せ所なのでしょうが。

女性が高望みしてけしからん、という感想もあるでしょう。親元にパラサイトしながら、自分の理想に適う男性が表れるのをいつまでも待ち続ける。こういう人を減らすため、親同居税を課したらどうかという議論もあります。