太陽光発電で年間売り上げ1億円!

「1億円つくるのなんて、簡単だよ」――本当にさらりと、こともなげに言われたので驚いた。

不動産投資家として知られる金森重樹氏が、沖縄・宮古島に太陽光発電所を建設した。自宅の屋根や所有するマンションの屋上に「太陽電池パネルを並べました」といった程度ではない。東京ドームより広い敷地(4万8400平方メートル)に250Wの太陽電池モジュール8000枚を並べ、総出力2000KW、年間270万KWを生み出す文字通りの「メガソーラー発電所」だ。

金森重樹●1970年生まれ。東大法学部卒。不動産投資顧問やビジネスプロデューサーなど数々の肩書と資格を持つ。『100%得をするふるさと納税生活完全ガイド』(扶桑社)ほか、著書・共著・翻訳多数。

「東日本大震災の原発事故を機に、再生可能エネルギーの機運が高まって2011年に『再生可能エネルギー特別措置法』が成立したの、覚えてますか? 規模や申請年度にもよるんだけど、僕が造ったメガソーラー発電所の場合だと1KW当たり36円で20年間、電力会社が買い取ってくれることになってる。年間270万KW発電できるから、売り上げは年間9720万円。ね? 1億円なんて簡単でしょう?」

金森氏の事業の一つである不動産投資は部屋数×家賃で年間売り上げの見込みが立つが、空室や修繕が必要になるリスクがある。対して太陽光発電は年間日照時間がほぼ決まっているし、買い取り価格は法律で定められているのでリスクは限りなくゼロといえる。

だが、売上高は1億円でも、まるまる利益になるわけではない。土地代や建造費もかかっているし、ランニングコストもあるはずだ。

「それはもちろん。土地代4000万円、太陽光パネル(設置費込み)5億6000万円で約6億円かかっています。ランニングコストはもろもろ込みで年間1500万円ですから、粗利はざっと約8220万円です。年間1億円に足りない? なら、もう一個造ればいいじゃないですか(笑)」