ゴールドマン・サックス出身のCEOが考える広告

上記5つの視点を挙げた上で、CEOの桐谷氏はさらにこう結ぶ。

「私が金融会社(ゴールドマン・サックス証券投資銀行部門)を退職し、広告の勉強をしはじめて初めて知ったことは、広告業界もROI(投資対効果)という考えを用いていることです。ただ、金融と違い、ReturnもInvestmentも研究が進んでいないことに驚きました。広告費用の市場は日本でも世界でも、非常に大きいことは言うまでもありませんが、その効果測定は改良の余地が大きいはず。広告×金融という新しいジャンルに、CM Funはチャレンジしていきたいです」

2009年に東京大学経済学部を卒業後、ゴールドマン・サックスを経て、CM Funを創設した桐谷氏。「畑違い」の業界からやってきた若きトップが「広告」をどう変えていくか、注目したい。

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