「安くしてよ」と値引きを要求された
⇒相手の顔を立てて商談を成立させる

:おたくの商品は他社と比べて高いよね。
自分:私どもの商品はお高いですか。

◆すぐに否定・反論しない
たとえ誤解や言い掛かりでも、すぐに否定したり反論するのはよくない。どんなに不本意なことでも、まずはいったん受け止める。

:でも、これもう少し安くならない?
自分:こちらは値引き余地のない価格設定でして…。ですがオプション品を付けさせていただくのでいかがでしょう?

◆相手の面子を潰すゼロ回答は避ける
客にとっても値引きを言い出すのは勇気がいること。それを「何もなし」ではせっかくの買う気も失せる。わずかでも誠意を見せたい。

:それくらいならB社でも付けてもらえるよ。
自分:上の者に相談してまいりますので、少しお時間を頂戴してもよろしいでしょうか?(戻って)お客様、お知り合いをお2人ご紹介いただければ◯%お値引きできます。

◆流れが悪くなったら仕切り直す
流れが悪いまま交渉を続けてもいい結果にはならない。眼前から営業マンが消えると、客は素に戻り冷静になることがある。

:それくらいならやるよ。こちらで決めましょう。

◆安易な値引きはせず交換条件を示す
大幅値引きに応じると「吹っかけていたのか」と不信感を抱かせかねない。交換条件を示すことが、相手の納得と満足につながる。

【NGワード】
・お値引きはできかねます
・でしたら、B社でどうぞ

【POINT】
実際に値引きできるか否かは、客の知るところではない。ギリギリの価格設定で1円も無理ということもあるだろう。だが「無理です」の一言で突っぱねてしまPOINT えば、それまで。粗品でも試供品でも、何らかの誠意を示せば事情を察し、納得してくれる可能性はある。関係を継続させる努力をするのがビジネスの基本ではないか。