「深夜のウォーキング」にも挑戦
ついにユニフォームと決別する時がきた。来年2月のプロ野球キャンプには評論家として、沖縄入りすることになる。さみしさは?
「この間、ナゴヤ球場に行って、ロッカールームを整理している時、こうユニフォームを眺めて、もうこれを着てグラウンドには入られないのかというさみしさがありましたので……。もしかすると、北谷球場とか行ってね、これまではグラウンドでアップしたり、ゴロのボールを捕ったりしていましたけど、もうそれはしちゃいけないということになると、ちょっとさみしいなと思うでしょうね」
選ばれし者の集うプロ野球にあって、32年もの間、現役で奮闘してきたのである。野球が大好きだったに決まっている。趣味のラジコンも解禁となったのだが、「野球が趣味だったんだなとすごく思う。野球から離れているので、今は野球がしたくてしょうがない」としみじみ言うのである。
最近は毎夜、必ず、1時間は歩くようにしている。「この間は夜11時過ぎに名古屋に着いたんですけど、午前1時ぐらいまで歩いたりね。ちょっと不審者みたいになっていますけど。元が大きいので、引退して太らないようにね。今持っているスーツが着れるようがんばっていきたい」。楽天家のようで、自己管理を忘れない。それがレジェンド山本昌の流儀なのである。