技術者だった頃は、図面さえうまく描いていればよいと思っていた。けれど、商品開発に携わるようになってから、いろいろな人を巻き込み、動いてもらうような企画書を書かないと仕事はできないと思い知った。
INAX社長 川本隆一●1952年、愛知県生まれ。早稲田大学理工学部卒。76年、伊奈製陶(現INAX)入社。半田工場に配属後、開発畑を歩く。常務取締役経営企画部長などを経て、2007年社長に就任。
最初に手がけたのは、電源の必要がない自己発電型自動水栓の企画書だった。形式にこだわらず書き上げたが、綿密な調査を基にした熱意が伝わったのか無事に実現。第1回の省エネ大賞を受賞した。
理想的な企画書とは、何がなんでもやるという熱意を大前提に、正確かつ簡潔で、ポイントだけが表現されているものである。ここでいうポイントとは、「Why(なぜやるか)」「What(何をやるか)」「How(どうやってやるか)」の3要素のうち、読み手が必要なものだけをわかりやすく述べることだ。
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