「立て板に水」では不信感が強まる

効果的な自己アピールとしては、「PREP法」が挙げられる。これは、最初に結論(Point)を述べて、次にその理由(Reason)を説明し、具体例・事例(Example)をいくつか出したあと、最後にもう一度まとめ(Point)を述べるという文章構成のひな形だ。結論を先に述べることで、何について話すのかがすぐ伝わり、理由と具体例で結論のサポートをしていくことで、説得力や信憑性が高まる。また、最後に再度結論を述べることによって、相手に深くメッセージを刻みこむことができる。

▼PREP法はなぜ最強か?
まず結論(Point)を述べて、次に理由(Reason)を説明し、具体的な例(Example)を出したあと、最後にまとめ(Point)を述 べる構成。結論を先に述べることで何を言おうとしているかがすぐ伝わり、理由、具体例と結論をサポートしていくことで、結論の説得力、信頼度が高まる。ま た、最後に再度結論を述べることによって、メッセージを深く刻みこむことができる。
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PREP法

とはいえ、淀みなくアピールできればいいのかといえば、そうともいえない。いかにも「用意してきました」と言わんばかりの「立て板に水」のトークは、「誰に対しても同じことを言っているのだろう」と、逆に相手に不信感を抱かせる。たとえば営業でも、自社の商品の説明をスラスラできるようになれば、ある程度まで営業成績は伸びていく。しかし、形だけ綺麗に取り繕っても、「ある程度」で行き詰まってしまう。マニュアルの限界がくる。そこを超えてはじめて、「営業トップ」などの頂点を目指すことができるのだ。

「ある程度止まりの人」と「トップになれる人」との違いは、そこに人間味があるかどうか。多少形式から外れていても、「生の声で語っている」と相手に感じさせることが、質の高い信用につながるのだ。営業でも面接でも、マニュアルどおりのトークでは「問題ない」というだけだ。練習をして、数をこなし、アレンジを加えていくことで、自分らしい魅力がにじみ出てくる。その部分がうまく企業と合致すれば、採用決定、もしくは商談成立。そういえば、集団面接などでも、ほかの人の淀みない自己アピールを聞いて「自分はきっとダメだ。言いたいことを言って帰ってやろう」と開き直った人が合格するというのはよく聞く話だ。本音で語っているかどうかは、面接に慣れた人事部の人間なら必ず見抜いてしまう。