生活改善リスト
正しい食事・睡眠・休日を楽しもう
▼待っているのは厳しい食事制限。ファストフード通いは計画的に
腎臓病は心疾患や脳疾患を引き起こすだけでなく、発症すると待っているのは面倒くさくて厳しい食事制限の世界。
制限されるのはたんぱく質。分解されたときに残る老廃物が腎臓でろ過され、尿で排出されるのだが、大量にたんぱく質をとると腎臓の負担が増え、機能を悪化させるからだ。
予防のためには、やはり塩分を積極的に控え、栄養バランスのいい食事を適量ということになる。ファストフードやスナック菓子の摂りすぎには注意しよう。
▼寝る子は育つ上手な睡眠で腎臓機能を回復
腎臓の機能回復に効果があるのが十分な睡眠。規則正しい生活が理想だが、そうはいかないのが現実。せめて内臓を休ませるために寝る4時間前からは何も食べない、または消化のいいものを少量にとどめよう。また、クーラーを効かせすぎて体を冷やすのも危険だ。
▼休みの日は山や海へ出かけて過ごしてみる
運動習慣は健康維持が目的では3日坊主で終わりがち。健康な人が運動習慣を身に付けるには「気持ちいい、面白い」などの楽しみが必要だ。ハイキングやキャンプなど、アウトドアのレクリエーションは自然と運動量が増え、ストレス発散にもなる。
生活習慣総合研究所所長 工藤一彦
1947年生まれ。信州大学医学部卒。防衛医科大学講師、女子栄養大学教授などを経て現職。著書に『健康常識にダマされるな!』(監修)など。
1947年生まれ。信州大学医学部卒。防衛医科大学講師、女子栄養大学教授などを経て現職。著書に『健康常識にダマされるな!』(監修)など。
(永浜敬子、遠藤成=文)