今、「透析療法」を受けている日本人は約27万人で、毎年約1万人ずつ増えている。原因は腎臓病。腎臓が機能を果たせなくなった状態を腎不全という。健康な人の腎臓の状態を100%とすると、30%以下の状態が腎不全で、末期腎不全となるとほぼ透析療法となる。

人口あたりの透析患者数は日本が世界で最も多く、腎不全の患者数も確実に多いとあって、その予防に積極的に取り組んでもらうために、「慢性腎臓病」という病名を広く使うこととなった。

腎不全に至る三大疾患は「糖尿病性腎症」「慢性腎炎」「腎硬化症」だが、これらがすべて慢性腎臓病なのである。以下の(1)(2)のうち、いずれかの状態がある、もしくは2つが3カ月以上続いている状態をいう。(1)尿検査などで腎臓に明らかな障害が認められる。(2)腎機能が健全な人の60%未満に低下している。