現代医学では認知症を治す薬はない。が、“治る認知症”はある。――実際に、治療を行うと認知症様症状、また、歩行障害が治った、と喜びの声をあげる患者、その家族が少なからずいる。
実は、認知症、またパーキンソン病と思われている患者の中に、正確に診断されていない人が7~8%はいるといわれている。軽い認知症の症状で、もの忘れがあったりボーッとしていたりすると、認知症と診断されているケース。また、手の動きは問題ないものの、歩きがパーキンソン病様の歩幅が小さくチョコチョコ不安定な歩きになっていると、パーキンソン病と診断されているケースである。“治る認知症”――正しくは「特発性正常圧水頭症」という。
水頭症は頭蓋内圧が上昇する病気。頭の中には無色透明の脳脊髄液が循環し、脳を守るとともに物質の代謝にも関わっていると考えられている。その脳脊髄液の循環に障害が起こったり、産生過剰になったり、はたまた吸収障害が起こると、頭の中に脳脊髄液が増えて頭蓋内圧が上昇する。内圧が上昇するので頭痛、さらに吐き気といった症状が出る。
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