先天性疾患は常に一定の割合で存在する。先天性心疾患の場合、生まれる子の約1%にあたるといわれている。その中で最も多いのが「心房中隔欠損症」である。

最初はひとつの心房も、妊娠1、2カ月で上下から壁が伸びて左右の心房に分かれる。が、何らかの原因で壁が途中で閉じずに孔(あな)となって残ってしまったケースが心房中隔欠損症である。閉じずに残った中隔欠損部の状態はさまざまだが、最も多いのが中央部分が閉じなかったものである。

心房中隔欠損症があるからといって、すぐに問題が生じるというのではないが、肺へ流れる血液が多くなるので、右心不全になりやすい。症状は動悸、息切れ、むくみ、不整脈で、治療することなくほっておいてもこのような症状がでるのは20代後半から30代である。