「極論を言えば、学歴は関係ない。逆に学歴や肩書に頼っている人はイヤです」
そう語るのは、東大卒のマヤさん(シンクタンク勤務、27歳)だ。大学時代は、「東大でなければ、早慶上智クラスか、医学部卒あたりの男性」と結婚するだろうと漠然と思っていたし、実際そういう人しか周りにいなかった。しかし、社会にでて数年、自分が学歴の割には仕事ができないと痛感。結婚相手にたいしてもこだわりがなくなったという。
「会社がつぶれても、リストラされても大丈夫! という頭の良さというか、『生きる力』のある人がいい。東大卒でもダメな人はたくさんいます」と語る。
一方、別の東大卒リカさん(東大大学院在籍、27歳)は、最低限、妥協できる学歴は早慶・国立大以上だという。
「東大・早慶上智以外なら、東北大や九大など旧帝大の国立までと医学部。30歳過ぎて独身でも、同じような条件の人を探していそう」と言う。やはり厳しい現実社会を経験している人としていない人では、意識の差が顕著なようだ。
今回、マクロミルに調査を依頼、20~49歳の女性1000人に結婚と学歴に関するアンケートをとった。未婚女性の4割強は「結婚相手の学歴にこだわらない」というが、2割強の女性は、MARCH(明治、青山学院、立教、中央、法政)クラス以上の男性との結婚を望むという結果が出た(図1)。
「国立・早慶上智ICUクラス」以上卒の未婚女性の7割弱が同程度以上の学歴を理想とし、(図3)、妥協しても、MARCHまでという女性が5割近い結果が出ている中(図4)、東大卒女子の「学歴は関係ない」発言は、本当に信用できるのだろうか?
「もうすぐ挙式する相手は、4歳年上の東大理系学部卒で研究者。海外で博士号をとっています」と語るのは別の東大卒女性マリさん(28歳、商社総合職)。